ギターを始めたばかりの方や、ローコード中心で弾いている方へ。

「簡単なコードばかりだと、演奏が単調になってきたな…」

「もっとおしゃれに弾いてみたい!」
と感じたことはありませんか?

ローコードだけでも、ちょっとした工夫でおしゃれな演奏ができるようになります。
しかも、今回紹介する方法は運指ストレッチにも効果的なので、指を柔らかくしながらレベルアップも狙えます!
このページでは、ローコードを使って演奏をワンランクアップさせたい初心者・社会人ギタリスト向けに「簡単・おしゃれ・実践的」なギターテクニック5選をご紹介します!
ローコードとは?

ローコードの定義
「ローコード」とは、開放弦を含んだギターコードのことを指します。
特にギターのネックのローポジション(1〜4フレットあたり)で押さえるコードを指すことが多く、初心者でも押さえやすいのが特徴。
「Gコード」や「Cコード」、「Emコード」などは、すべてローコードにあたります。

開放弦が含まれることで、響きが自然で豊かになりやすいのもポイントです。
オープンコードとの違い
よく似た言葉に「オープンコード」というものもあります。
オープンコードは、開放弦を使うすべてのコードを指しますが、ポジション(押さえる位置)には特に限定はありません。
そのため、ハイポジション(5フレット以上)で開放弦を使った場合でも「オープンコード」と呼ぶことがあります。
一方、「ローコード」という言葉は、一般的にローポジション(低めのフレット)で押さえるコードを指して使われることが多いです。
- ローコード = ローポジションの開放弦入りコード
- オープンコード = 開放弦を使ったコード全般
ローコードを使うメリット
ローコードを弾くメリットはこちら。
- メリット①指の負担が少ない
バレーコード(人差し指で全部押さえるコード)に比べると、格段に押さえやすい!
- メリット②音がきらびやかで響きがいい
開放弦が混ざることで、ナチュラルで爽やかなサウンドになります。
- メリット③覚えればすぐに曲が弾ける
ローコードだけで弾ける有名な曲も多く、早い段階で「弾けた!」という成功体験ができる。
- メリット④コードチェンジの基礎練習にもなる
押さえ方や指運びを覚える過程で、運指のトレーニングにもつながります。
これが「ローコード」の基本知識です!
次は、そんなローコードを使って、さらにおしゃれに弾くためのアイデアをご紹介していきます!
おしゃれに弾くための基本テクニック(準備編)

ローコードでおしゃれに聴かせるためには、コードを押さえるだけでなく、「弾き方」にちょっとした工夫を加えることが大切です。
ここでは、これから紹介するパターンをより輝かせるために、まず意識しておきたい基本テクニックをお伝えします!
ストロークに変化をつけよう
ただジャカジャカとリズムよくストロークするだけでは、単調な印象になりがち。
ここに「メリハリ」を加えることで、一気におしゃれ度がアップします!
特におすすめなのがこの2つ。

強弱を意識して「力を抜くところ」「アクセントを入れるところ」を使い分けると、音に表情がつきます。
指弾きの基本もマスターしよう
ピックを使わず、親指・人差し指・中指で弾くスタイルも、ローコード演奏にぴったり。
柔らかく温かみのある音が出て、アコースティックな雰囲気を演出できます。
基本の動きはとてもシンプル。

強く弾きすぎず、指の腹を使ってやさしく弾くと、よりナチュラルな音色になります!
リズム意識を持つことが最重要
どんなにオシャレなコード進行でも、リズムがヨレてしまうとカッコよく聴こえません。
リズムに乗りながら演奏することが、おしゃれ演奏の最大のカギです。

無理にリズムに合わせようとするよりも、自然に体を揺らして弾くとリズム感が良くなりやすいです!
筆者も部屋で練習するときに揺れてます。(怖)
これらのテクニックを少しだけ意識するだけで、これから紹介するおしゃれローコードパターン5選が、
より素敵に、より楽しく弾けるようになりますよ!
おしゃれローコードパターン5選

パターン①:シンプルなローコード進行(G→Em7→Cadd9→Dsus4)
この進行は、初心者にとって最初の「おしゃれコード進行」にぴったりです。
開放弦をたっぷり活かした、キラキラした明るいサウンドが魅力!
コードの押さえ方はこちら。

こんな風に弾いてみましょう。

薬指と小指を固定して、残りの指で動かすイメージを持つと、コードチェンジがスムーズになります。
パターン②:指弾きアレンジ(晩餐歌風)
指弾きスタイルで、音に温かみと繊細さをプラスするアレンジです。
先ほどのコード進行と少し似ており、このコード進行、tuki.さんが歌ってらっしゃる「晩餐歌」という曲のイントロに少し似せて弾いています。


親指でベース音、人差し指・中指でメロディラインをやさしくつまむように弾きましょう。
パターン③:ベースラインを意識したリズムパターン
単なるコード弾きではなく、ベース音を意識的に強調して弾くパターンです。
リズムに厚みが出て、ぐっとプロっぽい演奏に仕上がります!

ゆっくりと弾き、練習していきましょう。

親指でベース音をしっかり鳴らしながら、上の弦はリズミカルに流すイメージを持ちましょう。
パターン④:コードフォームをスライドさせる浮遊感演出
同じフォーム(指の形)をキープしたまま、ポジションだけを移動するスタイル。
浮遊感のあるコード進行で、なんか「いい感じ」が出せます。さらに、アルペジオなんかも混ぜると更にGOOD。

押さえ方は一緒なので、あとはフレットを移動するだけ。

音のつながりを意識して、ストロークもアルペジオも混ぜながら演奏してみましょう。
パターン⑤:分数コードでエモーショナルに締める
分数コードを使うと、一瞬でドラマティックな展開を作ることができます。
難しそうに見えますが、実は押さえ方は意外とシンプル!

弾き方を変えるだけでも、バッキングとしてギターアドリブなんかでも使えそうなコードパターンですよね。

ベース音を主役に、メロディを優しく添えるイメージで弾くと、自然な流れになります。
練習時のコツまとめ
せっかくおしゃれなローコードパターンを知ったなら、ただ「弾けるようになる」だけじゃなく、カッコよく・楽しく演奏できることを目指しましょう!
ここでは、練習をもっと効果的にするための3つのコツをご紹介します。
1. ゆっくり確実に弾こう
最初から速く弾こうとすると、雑な音になりがちです。スピードよりも、正確さを重視することが大切!
例えば…
先ほどのコードパターン③なんかは、リズムが先に先にと走ってしまい、結果ベース音が鳴っていなかったり、リズム崩れやすくなるかと思います。
なので、

「弾けた!」と感じたら、少しずつテンポを上げていけばOKです!
2. 手首を固めず、リラックスしよう
ギター演奏において、手首の柔らかさは命です。
特にストロークや指弾きでは、手首を柔らかく使うことで音がなめらかに、表情豊かになります。

手首が硬いままだと、運指ストレッチ効果も半減してしまいます。リラックス第一!
3. 自分なりのアレンジを楽しもう!
今回紹介したパターンは、あくまでスタートライン。
そこから「リズムを変えてみる」「アルペジオを混ぜる」「ちょっと違うコードにしてみる」など、
自分だけのおしゃれアレンジを作っていくと、もっとギターが楽しくなります!

正解は1つじゃありません。自由に、自分らしく音を楽しむことが一番の上達法です!
これらのコツを意識して練習すれば、ローコードでも「シンプルだけど最高におしゃれ」なギター演奏ができるようになりますよ!
おわりに
ローコードでも、十分におしゃれな演奏は可能です!
開放弦の響きを活かしながら、ストロークや指弾き、リズムの工夫を加えるだけで、演奏の表情はぐっと豊かになります。
まずは今回紹介した5つのパターンを、ゆっくり、確実に、楽しみながら練習してみてください。
演奏にちょっとした「自分なりのアレンジ」を加えていくと、あなたらしいサウンドがどんどん形になっていくはずです!
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