カッティングを綺麗に鳴らすコツには、段階があるのはご存じでしょうか。
今回の記事では、ギターのカッティングを綺麗に鳴らすコツをレベル別で解説しましたので、ぜひ参考になれば幸いです。
この段階を踏むことにより、各段に上手くカッティングをすることが出来ますので、一つずつ確認をしていきましょう。
- まずはカッティングで出したい音の確認をしよう
- 単音で弦を見ずに狙って弾いてみよう
- 出したい音以外を綺麗にミュートする方法
- 弦を押さえる形が出来たら順番に鳴らす
- 連続で鳴らしてみよう
- カッティングとブラッシングってなにが違うの？
- 腕を一定に振ることの大切さ
目次
レベル1：出したい音の確認
まずは鳴らしたい音を押さえてみましょう。
ここでは、例えばド（3弦5フレット）を鳴らしたい場合でお話をしていきます。
人差し指の腹も使う
ド（3弦5フレット）を押さえる際に、人差し指の腹で2弦、1弦も軽く触れておきましょう。
この後に解説する「ミュート」の際に、さらにミュートすることの癖をつけることが出来る他、音をミュートするという感覚を養うことが出来ます。
レベル2：単音弾きで鳴らす
まずは、鳴らしたい弦を狙って鳴らしてみましょう。最初は、弦を見ながら弾いて確認をしてみましょう。
先ほどで言えば、ド（3弦5フレット）なら、3弦を鳴らして確認します。
弦を見ずに狙った弦を鳴らすコツ
今回のようにド（3弦5フレット）なら、アップストロークから鳴らす場合には4、5、6弦はあまり鳴らないかもしれませんが、ダウンストロークから入る場合には4、5、6弦が鳴ってしまい綺麗にミュートすることが難しくなるかもしれません。
これは練習あるのみにはなりますが、鳴らしたい弦をアタックするという意識を持つこと。全部の弦をアタックして鳴らそうとしないこと。
これがとても大事になります。
レベル3：他の弦をミュートする
ここで、最難関のミュートが出てきます。
とても、難しい技術にはなりますが、マスター目指して頑張りましょう。
先ほどのド（3弦5フレット）で言うなら、3弦の音だけ鳴らしたいので、他の弦は鳴らさないようにするために人差し指で押さえている弦以外を他の指で軽く触れます。
※イメージとしてはこんな感じです。
レベル4：弦を順番に鳴らす
レベル3のように押さえれたら、次は、きちんとミュートが出来ているかを一弦づつ鳴らして確認してみましょう。
ミュートがしっかりと出来ていると、1、2、4、5、6弦は「プツっ」という音が出ますので、この音が聞こえたら完璧です。
逆に押さえる力が強かったりすると、フレットを押さえた音が出たり、押さえる力が弱かったりすると、開放弦の音が聞こえたりします。
なので、「脱力して弾く」ことがカッティング奏法において、とても大事な要素となります。
親指の位置
綺麗にミュートすることが出来ない場合に、解決方法の一つとして、親指をネックの後ろにもっていく方法も挙げられます。
手が小さい方にとって、ネックを握ってミュートをするということが、なかなか難しかったりします。なので親指はネックの後ろ側で、他指の支点の役割にするのも一つの方法です。
※指の置き方の例
レベル5：連続で鳴らしてみよう
次に連続で弾いて、ミュートと、出す音の維持ができているかを確認してみましょう。
タ・タ・タ・タ（ストローク）
ド・ド・ド・ド（出す音）
と連続で弾いてみて、音がしっかりと繋がっていれば完璧です。
逆に他弦が鳴っていれば、押さえ方が少し甘い可能性があるので、しっかりと他の指が弦に触れているか確認してみましょう。
カッティングとブラッシングの違い
カッティングとは、音を短く出すことに対し、ブラッシングは、音を出さないこと。
カッティング奏法が気持ち良い理由には、これら二つを掛け合わせることでリズミックになるため、気持ちよく聴こえるのです。
カッティング練習フレーズ
ド（3弦5フレット）でリズムよくカッティングとブラッシングを行うためにTAB譜を用意しました。
ドしか弾きませんが、カッティングの基本練習にお使いください。
腕は一定に振り続けること
カッティングを上手く聴かせるコツとして、腕は一定で振り続けることが大事です。
なぜなら、カッティングの神髄は「リズム」にあります。リズムがヨレていると気持ちいい演奏になりません…。
腕を一定に振ること＝リズムをキープすることがカッティング演奏においてとても重要となりますので、ぜひメトロノームを使用した練習もおすすめいたします。
ピックがズレてしまう…
演奏中にピックがずれてしまう…と悩んでいる方。
下記の記事では、ピックの持ち方やズレない方法などを細かく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。↓
まとめ
今回は、ギターのカッティング奏法の基礎について解説いたしました。
カッティングは、今回お話した弾き方以外にも複雑なカッティングの弾き方もあります。とても奥が深い世界ではありますが、基本を押さえておくと、発展もしやすいですので、ぜひ参考にしてみてください。
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