ギターを弾く楽しさは、単にコードを押さえるだけでは終わりません。
実は「ストロークパターン」を覚えることで、曲に合わせたリズムや表現力がぐっと豊かになり、演奏のクオリティが一気に上がります。
ストロークパターンを使い分けられるようになると…

同じコード進行でも「曲らしさ」を表現できるようになり、弾き語りでもバンドでも、聴く人を惹きつける演奏ができるようになります。
今回の記事では、基本のストロークパターンをしっかり押さえつつ、曲ごとに使い分けるコツや、綺麗にストロークするためのポイントまで、順番に解説していきます。
ストロークパターンを覚えて引き出しを増やすことは、ギター上達への最短ルートです!
ぜひ今日から、練習に取り入れてみましょう。
ストロークの仕方を知ろう

ストロークパターンを自在に使いこなすためには、まず基本をしっかり押さえることが大切です。
ここでは、ギター初心者〜中級者がまず覚えておきたい代表的なストロークパターンを紹介していきます。
8ビートストローク

8ビートとは4分の4拍子において、リズムの基本単位が8分音符であるビートのことです。
「ジャカジャカジャカジャカ」と繋げて弾くと、8ビートストロークになります。
次に、8ビートストロークのストロークの派生パターンを2つ紹介します。この2パターンは使う頻度が高いので覚えておくと、とても便利ですよ!
基本型

もっともシンプルなパターンは、「ダウン・アップ」を均等なリズムで繰り返すもの。
口ずさみイメージ:「ジャーン ジャジャ ジャジャジャジャ」

まずはこの基本型を体に馴染ませることが、8ビートをマスターする第一歩です。
シンコペーション型

次に覚えておきたいのが、シンコペーションを加えた8ビートです。リズムに「ズレ感」が加わることで、よりグルーヴィーな雰囲気が出せます。
口ずさみイメージ:「ジャーン ジャジャーン ジャジャジャ」

このパターンを覚えると、シンプルな8ビートに表情をつけることができるようになります!
- Qシンコペーションとは?
- A
簡単に言うと、アクセントをつけるということ。通常リズム進行の小説の頭(1拍目)にくる強拍をあえてズラして弾くことで聞き手に印象を残す奏法。
16ビートストローク

16ビートストロークは、リズムの基本単位が「16分音符」になるため、8ビートより細かく滑らかなリズム感が特徴です。
特にポップスやファンク系の曲では欠かせないテクニックになります。
次に16ビートストロークのストロークの派生パターンを2つほど見ていきましょう。
基本型

16分音符で細かくダウン・アップを繰り返しながら、ところどころでアクセントをつけるスタイルです。
口ずさみイメージ:「ジャンジャンジャン ジャジャーン ジャジャン ジャンジャジャ」

このパターンは必殺のストロークと言ってもいいほど、使用頻度も高いので覚えておいて損はありません。
シンコペーション型

こちらもシンコペーションを取り入れた16ビートパターンです。
より跳ねたようなグルーヴ感が出るので、弾き語りでもバンドでも一気に雰囲気が変わります。
口ずさみイメージ:「ジャンジャン ジャジャジャジャ ジャンジャン ジャジャジャジャ」

アップストロークのタイミングで空ピッキング(弦を弾かず腕を振るだけ)を混ぜると、
リズムキープが格段にやりやすくなります!
番外編:半小節コードチェンジ用パターン

コードチェンジが頻繁な曲では、半小節単位でリズムを区切るストロークパターンも覚えておくと便利です。
あいみょんさんの「君はロックを聴かない」のサビ部分でも使われているこのパターン。

特に弾き語りでは必須のテクニックなので、ぜひ練習して身につけておきましょう!
綺麗にストロークを弾くために

ストロークをきれいに弾くためには、ただリズム通りに腕を動かすだけでは不十分です。
ちょっとした意識や練習法を取り入れるだけで、音のまとまりやリズム感が格段に良くなります。
ここでは、今すぐ実践できるストローク上達のコツを紹介します!
ダウン・アップストローク分け練習
初心者がつまずきやすいポイントは、ダウンとアップのリズム感のズレ。これを改善するには、それぞれを分けて練習するのが効果的です。
まずは、ダウンストロークだけでリズムを取る練習をしましょう。

テンポをかなり落として、弦一本一本を意識しながら丁寧に弾くのがポイントです。
ダウンが安定してきたら、次はアップストロークだけで同じリズムを刻む練習に挑戦。
アップだけでストロークするのは最初違和感があるかもしれませんが、ここを乗り越えるとストローク全体の安定感がぐっと増します。

筆者もストロークが出来なかった時は、ものすごく遅いスピードで、4ビートストロークを一生懸命に練習していました。
ピックの持ち方と力加減
ストロークの精度を上げるためには、ピックの持ち方と手の力加減も非常に大事です。
力が入りすぎると、ピックが弦に引っかかったり、音がガチャガチャしてしまいます。

「弦の上をサラッと撫でる」ようなイメージでストロークすると、音がまとまりやすくなりますよ!
アップストロークで引っかからないポイント
ストローク初心者が特に悩みやすいのが、アップストロークで弦に引っかかる問題です。
その原因の多くは、「すべての弦を完璧に弾こう」としてしまうこと。
アップストロークでは、高音弦(1〜3弦あたり)だけを軽くかするイメージで十分です!
この意識を持つだけで、アップストロークの引っかかりは驚くほど改善します。

特に16ビートなど細かいストロークでは、「軽く」「柔らかく」が鉄則です!
曲に合わせたストロークパターンの選び方

ストロークパターンを覚えたら、次に大切なのは「曲に合わせた使い分け」です。
リズムや雰囲気にぴったり合うストロークを選べると、演奏の完成度が一気に上がります。
ここでは、8ビートと16ビート、それぞれに合う代表的な曲を紹介しつつ、最後には「自分なりのアレンジを楽しむヒント」もお伝えします!
8ビートに合う曲例

8ビートストロークは、テンポが中速〜ゆったりめの曲によくマッチします。リズムをしっかり刻みながら、聴きやすいノリを作ることができるため、

これらの曲は、シンプルな8ビートをベースにしたストロークで、リズムを丁寧に刻むだけでも十分魅力的に聴かせることができます!
16ビートに合う曲例

16ビートストロークは、より軽快でグルーヴィーなリズムを求められる曲にぴったりです。

16ビートでは、細かいリズムを「すべて均等に弾こう」とするよりも、強弱をつけてリズムにノリを出すのがコツです!
自分なりのアレンジを楽しもう
最初は「この曲にはこのストローク」と決め打ちで練習するのも大切ですが、慣れてきたらぜひ「自分なりにアレンジ」してみましょう。
こういった遊び心を持つことで、演奏の幅はどんどん広がっていきます。
最終的には「曲を自分らしく表現できる」ことがギター演奏の本当の楽しさです!
まとめ
ギターのストロークパターンを覚えることは、ただ弾けるコードや曲が増えるだけでなく、演奏そのものの表現力を大きく広げてくれます。
パターンの引き出しが増えると、
そんな実感がきっと得られるはずです。
最初はうまくいかないこともあるかもしれませんが、一つずつパターンを覚えて、少しずつ手に馴染ませていけば大丈夫。
ぜひ、今日から毎日の練習にストロークパターンを取り入れてみましょう!
楽しみながら続けることが、上達への一番の近道です。
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