ギターをもっと自由に、もっとカッコよく弾いてみたいと思いませんか?

「コードは弾けるけど、なんだか物足りない」

「いつも同じ弾き方でつまらない」
そんな悩みを抱えている方にこそ知ってほしいのが、“奏法”というテクニックです。
ギターには、コードストローク以外にも音を彩る方法が数多くあり、それらを少しずつ覚えていくだけで、演奏の表現力が驚くほど広がります。

特に、初心者や独学の方でも取り組みやすい9つの奏法を知っておけば、好きな曲をもっとリアルに、もっと楽しく演奏できるようになります。
この記事では、そんな“ギター上達のカギ”となる9つの奏法を、動画や音声付きで分かりやすく紹介していきます。
まず覚えたい!基本&応用の奏法9選

ギターが上手くなる奏法①アルペジオ
アルペジオとは、コードを構成する音をバラバラに1音ずつ弾く奏法です。
ストロークのように「ジャーン」と鳴らすのではなく、優しく、繊細に音を重ねることで、温かみのある演奏になります。
アルペジオ練習の例
ピックでも指弾きでも可能で、バラードやしっとりした楽曲によく使われます。
※このコードの詳細はこちらの記事から→Same Old Bluesの弾き方

応用として、メロディやベース音も含めて1本で曲を表現する「フィンガースタイル」につなげる第一歩としてもおすすめです。
Ed Sheeran – Perfect/fingerstyle Ver.
ギターが上手くなる奏法②ハンマリング
ハンマリングは、左手の指で弦を「叩きつける」ようにして音を出すテクニックです。
一度鳴らした音から次の音をスムーズにつなぐことで、コードに装飾や動きをつけられます。
ハンマリング練習の例

たとえば、Cコードの押弦中に1本の指を浮かせてから叩くことで、自然な流れで音数を増やせるため、ストロークの中に抑揚を生み出したいときに効果的です。
Just the two of us進行(丸サ進行)なども最近のJPOPでは有名なコード進行ですよね。そんな丸サ進行のコードにもハンマリングを入れてみました。
ギターが上手くなる奏法③スライド
スライド奏法は、押さえている指をそのままフレット上で滑らせて、滑らかに音を変化させるテクニックです。
たとえば5フレットの音を鳴らしたあと、指を離さず7フレットまでスライドさせれば、その間の音の連なりを表現できます。
スライド練習の例

滑らかな移動感が魅力で、特にソロやメロディラインに使うと“歌うような”演奏になります。
ここで注意してほしいのが、弦の移動先をまず確認しておくのと、スライドさせる指の力を入れすぎるとケガをしてしまう可能性があることに注意してください。
スライド奏法の派生系として、ボトルネック奏法なども有名です。
ギターが上手くなる奏法④グリッサンド
グリッサンドは、どのフレットに到達するかをあえて決めず、自由に音を滑らせる奏法です。
「ドゥーン」と下がるような音や、一気に駆け上がる音など、聴いた瞬間に耳を引くような個性を出せます。

主にイントロやフィルイン、間奏などでアクセントとして使われ、音に勢いをつけたいときに重宝します。
- 5、6弦を狙って弦を弾くことを意識しましょう。
- 開放弦の音が鳴らないようにしましょう。
ギターが上手くなる奏法⑤チョーキング
チョーキングは、弦を押さえた状態で上または下に引っ張って音程を変える奏法です。
ブルースやロック系のギターソロでよく使われ、「泣きのギター」と呼ばれるような感情的な表現に欠かせません。

一音分上げる場合は、次のフレットの音と同じ高さまで上げる必要があります。音程を聴き分けながら、少しずつコントロールできるよう練習していきましょう。
繰り返し練習していくと、どれくらい持ち上げると、どの音になるのかが分かってきます。
ギターが上手くなる奏法⑥ビブラート
ビブラートは、音に小刻みな揺らぎを加えて、より自然で感情豊かな響きにするテクニックです。
弦を揺らす方向によって「縦ビブラート(上下)」と「横ビブラート(前後)」があります。

特に縦方向のビブラートは、エレキギターで多く使われ、音の伸びや余韻を強調できます。一定のリズムで揺らすことで、美しいビブラートがかけられるようになります。
ギターが上手くなる奏法⑦ハーモニクス
「ポーン」という澄んだ高音を聴いたことはありませんか?それがハーモニクスです。
弦の振動の「倍音」部分だけを鳴らすことで、まるでベルのような幻想的な音が鳴ります。
初心者でも試しやすいのが「ナチュラルハーモニクス」。

12フレットや7フレットなどの特定の位置で指を軽く触れてピッキングするだけで鳴らせます。
ギターが上手くなる奏法⑧ブリッジ・ミュート
ブリッジ・ミュート(またはパームミュート)は、右手の手首をギターのブリッジぶぶんに添えて弦の振動を抑える奏法です。
音を短く「ドスッ」と止めることで、リズムに締まりや重みを加えることができます。


手首の位置がブリッジピンあたりからサウンドホール付近にズレてしまうと、ミュートした音になりますので注意しましょう。
時折、ジャーンと開放した音を出すとそれっぽくなります。
ギターが上手くなる奏法⑨カッティング
カッティングは、コードを鳴らしながら、ミュートを交えてリズムを刻むファンキーな奏法です。
「チャカチャカ」と歯切れの良い音で、バンド全体のノリを支えるような役割。
カッティングの例

ポイントは、ミュートとストロークをしっかり分けて行うこと。メトロノームを使いながら、リズムキープと音の粒を揃える練習がおすすめです。
こんな風に練習すると効果的!

ギター奏法を習得するには、ただ真似するだけではなく「どう取り組むか」も重要です。
ここでは、初心者が無理なく続けられて効果の出やすい練習方法をご紹介します。
最初は1日1奏法でじっくり練習
一気にすべて覚えようとすると混乱してしまいます。
最初は「今日はアルペジオ」「明日はハンマリング」というように、1日1つの奏法に集中しましょう。

短時間でも継続することで、手の動きや感覚が自然に身についていきます。
リズムやピッキングに集中するコツ
どんな奏法も「リズム」と「右手のピッキング」が安定していなければきれいに聞こえません。
最初のうちはメトロノームを使って、ゆっくりのテンポから始めてみてください。

ピックの角度やストロークの強弱も意識することで、音のニュアンスが一段とよくなります。
動画教材・オンラインレッスンの活用も効果的
独学で進めるのが不安な方には、信頼できる動画教材やオンラインレッスンの利用もおすすめです。
たとえば【オトノミチシルベ】のようなマンツーマン型レッスンなら、自分の苦手な部分をピンポイントで指導してもらえます。

効率よくスキルアップを目指したい方にはぴったりです。
まとめ
ギターをより豊かに、より楽しく弾くためには、今回紹介した9つの奏法を少しずつ取り入れていくのが効果的です。
1つでもできるようになると、演奏の表現力がぐっと広がりますよ。
すべての奏法を一気に覚える必要はありません。
まずはアルペジオやブリッジ・ミュートのような比較的やさしい奏法から始めて、自分のペースでレベルアップしていきましょう。
練習の中で「これ、かっこいい!」と思える奏法があれば、そこを重点的に伸ばすのも◎です。
そして、「ひとりで練習するのが不安…」「もっと効率的に上達したい!」という方には、オンラインレッスン【オトノミチシルベ】がおすすめです。
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