
「誰にも邪魔されず、好きなタイミングでギターを練習したいけど…」
そんなあなたにぴったりなのが“車内ギター練習”です。

車の中は、まさに自分だけの“移動式スタジオ”。防音性もあり、プライベート空間としては理想的。
しかし、ただ車にギターを持ち込んだだけでは快適な練習は叶いません。姿勢や環境によっては、集中できなかったり、身体を痛めてしまうことも…。
そこで今回は、快適に車内でギターを練習するためのカスタマイズ術や、おすすめアイテムをわかりやすく紹介していきます。
- 車内でギター練習を行うメリットと注意点
- 快適に練習するための車内セッティング術
- ギター練習をサポートする便利アイテム5選
- 車内でギターを保管してはいけない理由と対策
なぜ今、ギターは車内で練習するべきか?

社会人になると「家では音が出せない」「時間が取れない」といった悩みが出てきます。
そんな中、注目されているのが“車内でのギター練習”。

車の中は意外にも、集中してギターを練習できる理想の空間なんです。
防音・プライベート空間として最適
車内は小さな密閉空間。
室内練習のように周囲の生活音に邪魔されることなく、自分の世界に集中できます。

しかも、ドアを閉めればかなりの防音効果があるため、近所迷惑を気にせずに弾けるのも大きな魅力です。
とくにアコースティックギターの場合、夜間の練習は難しいと感じる方も多いですが、車内なら窓を閉めれば音の拡散が最小限に。
音を出して練習したい人にとっては、まさに理想的な“個人スタジオ”になります。
時間を有効活用できる(仕事帰り・昼休みなど)
平日はまとまった練習時間が取れない…という方も多いでしょう。ですが、ちょっとした「スキマ時間」を活かすだけで、ギターは確実に上達します。
- 出勤前の30分(気持ちのリセットにも最適)
- 昼休みにこっそりコード練習
- 仕事終わりのリフレッシュとして
- 家に帰る前の“気持ちの切り替え”時間
このように、車という移動手段を「練習場所」として捉えることで、忙しい毎日の中でも継続的に練習時間を確保できます。
車内練習のメリットと注意点
- 自分だけの空間で、集中して練習できる
- 音出しができるため、フォームや音の確認に最適
- 練習習慣がつきやすい(ルーティン化しやすい)
- 長時間の練習は姿勢に負担がかかる(腰痛や手首の痛み)
- 音漏れには配慮が必要(夜間は特に注意)
- 車内にギターを放置すると楽器が痛む恐れがある(高温多湿)

特に夏場の車内温度は想像以上に高温になるため、練習後は必ずギターを車外に持ち出すなどのケアも忘れないようにしましょう。
練習場所をどう選ぶ?周囲への配慮とおすすめスポット

ギターを車内で練習する際には、「どこに停めて弾くか?」が非常に重要です。
せっかくの快適空間も、場所選びを間違えると周囲に迷惑をかけてしまったり、自分自身も落ち着いて練習できなかったりします。
時間帯によっても注意点が変わるので、以下のポイントを押さえて場所選びをしてみましょう。
昼と夜で注意すべき“音漏れ”の違い
日中は車内の音がある程度外に漏れても、生活音に紛れてあまり気にならないことが多いです。ですので、住宅街の駐車場でも節度を守れば比較的安心して練習できます。
しかし夜間は静けさが増す分、少しの音でも目立ちます。

特にアコギやストローク系のプレイは響きやすく、近隣への迷惑となることも。
- 音量を抑える(弱めのピッキング)
- 駐車場所はなるべく人気のないところへ
- エンジン音にも配慮を(アイドリングは控える)
河原・海辺・空き駐車場など、おすすめ練習場所
練習にぴったりな場所の条件は「静か」「人が少ない」「車の出入りが少ない」こと。この条件を満たす場所として以下のようなスポットが人気です。
また、地元の道の駅なども昼間なら人の目を気にせず練習しやすいことがあります。
周囲の視線や騒音に気を取られず、自分だけの“車内スタジオ”を活用してみましょう。
車内のセッティング術

車内でギターを快適に練習するには、「弾きやすい姿勢」と「十分なスペース」を確保することが大切です。
無理な体勢のまま練習を続けると、演奏のクオリティが下がるだけでなく、腰痛や腱鞘炎の原因にもなりかねません。
「狭いから無理かも…」と思わずに、車内のポジション調整やアイテム活用で驚くほど快適になります。
ここでは、実際に筆者も行っている方法を紹介します。
シートポジションを調整して「姿勢負担」を軽減
まず見直したいのが「座席の角度と位置」です。
ギターは腕を前に伸ばして弾く楽器なので、肘が浮いていたり、肩がすぼまっているとすぐに疲れてしまいます。
- 背もたれはやや立て気味
- 足元に余裕を持たせる
- 膝の角度が90度になるよう調整
- 肘が自然に下りた状態でギターを構えられる位置に座る
この状態で試しにストロークしてみて、肘や肩に余計な力が入っていないかを確認しましょう。
SUVなど広めの車は練習向き?


筆者は現在Mazda CX-5で車内練習を行っていますが、SUVなど室内が広めの車種はギター練習にとても向いています。
特にアコースティックギターは本体が大きいため、腕を広げるスペースやネックを自由に動かせる空間があるだけで、練習のストレスは激減します。
また、子ども用のチャイルドシートが設置された状態でも、後部座席に十分なスペースが残るため、家族持ちの方にもおすすめです。
折りたたみシートやトランクスペースの活用法

後部座席が折りたたみ可能な車種であれば、それを活用しない手はありません。
- 助手席を前に倒して足元に余裕をつくる
- 後部座席を倒して背もたれを広く使う
- トランクと一体化させて“フラット空間”にする
これらの工夫で、ギター本体を安定して構えられるだけでなく、譜面台やタブレットスタンドなどを車内に設置しやすくなるメリットもあります。

筆者は広くなった後部座席スペースに小型テーブルを置いて譜面を立てたり、クッションを使って姿勢を保つ工夫もしています。
慣れてくれば、車内が完全に自分だけの「ミニスタジオ」になりますよ。
車内ギター練習に役立つアイテム5選
車内でのギター練習は快適さが命。
少しの工夫で練習効率がぐんと上がる、おすすめアイテムを5つご紹介します。
1. クッション|腰痛対策に必須
長時間の練習で最も負担がかかるのは「腰」。
特にカーシートは硬めでフィット感が弱いため、クッションを一枚敷くだけで座り心地が大きく変わります。

おすすめはゲルタイプや低反発タイプのクッション。通気性が良いものを選ぶと夏場も快適です。
2. サンシェード|目隠し&遮熱で集中力UP
サンシェードは直射日光を遮り、車内の温度上昇や日焼けを防ぐだけでなく、目隠しとしての役割も重要です。
周囲の視線が遮られることで演奏に集中しやすくなり、防犯対策としても効果的。折りたたみ傘型タイプなら、収納もスムーズ。
3. モバイルチューナー・メトロノーム
車内は移動中の空き時間を使った“スキマ練習”が基本。
だからこそ、コンパクトなモバイルチューナーやメトロノームは欠かせません。
スマホアプリでも代用できますが、騒音やマイク感度を考慮すると専用機器のほうが正確です。
4. ミニ譜面台 or タブレットスタンド
狭い車内では大型の譜面台は不向き。そこでおすすめなのが折りたたみ式のミニ譜面台や、ダッシュボードに設置できるタブレットスタンドです。
タブレットでコード譜を確認しながら練習できると、移動スタジオとしての使い勝手が格段に上がります。
5. サイレントピック or 消音グッズ
「音漏れが気になる」「夜間も弾きたい」そんな方にはサイレントピックやサウンドホールカバーがおすすめです。
音量を抑えながら、ピッキングやストロークの感覚は保てるので、フォームの練習にも最適。
この5つのアイテムがそろえば、あなたの車は立派な「プライベート練習スタジオ」に早変わりします。
動画でチェック!実際の車内練習の様子
言葉だけではイメージが湧きにくい「車内でのギター練習」。
そこで、筆者が実際に車の中でギターを練習している様子を動画にまとめてみました。
車内は狭く感じるかもしれませんが、工夫次第で意外と快適に演奏できます。

普段は家で音量を抑えて練習している方でも、車内では思いきり音を出せるので、開放感があり、とても気持ちがいいですよ。
また、車内は音の反響が程よくあるため、小さな音でもしっかり聞こえるという特徴もあります。
そのため、無駄な力を使わずに演奏でき、長時間の練習でも疲れにくいのが魅力です。
「本当に車内で練習できるの?」と不安に感じている方は、まずはこの動画を見て雰囲気を掴んでみてください。
意外なほど“あり”だと感じていただけるはずです。
まとめ
車内は、ちょっとした工夫で自分だけの「移動式ギタースタジオ」に変えられます。
家では音量を気にしてしまう…そんな悩みも、車の中なら一気に解消。
移動中のスキマ時間や、仕事帰りのちょっとした休憩時間が、あっという間に“ギタータイム”に変わります。
もちろん注意点もありますが、それを理解しながら快適な環境を整えることで、練習のモチベーションは格段にアップするはずです。
あなたもぜひ、自分の車を「最高の練習空間」にカスタマイズして、自由なギターライフを楽しんでみてください!
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