アコースティックギターを始めたいけれど、

「何を揃えればいいのかわからない」
と迷っていませんか?
本記事では、まず最初に用意すべき最低限のアイテムと、あると便利な+αの道具を初心者にもわかりやすく紹介します。
さらに、意外と知られていないカポタストの正しい使い方と注意点についても詳しく解説。
- アコギを始める際に最低限必要な道具4つが分かる
- 初心者セットのメリットと注意点が具体的に分かる
- カポタストの正しい使い方と注意点が把握できる
これからアコギを始めるあなたが、ムダなくスムーズにスタートできる内容になっています。
まず揃えるべき!最低限のアコギ道具4選(低予算Ver.)
ここでは「これだけあれば演奏を始められる」という、必要最低限のアイテムを4つに絞って紹介します。すべて低予算で揃えられるものばかりなので、初心者でも安心です。
① カポタスト

カポタストはフレットを挟み込み、ギターの弦の長さを短くすることによって、演奏する音を上げることができ、ギターの音をキーを変えることなく、高い音程に変更できます。
- 用途…曲のキーを変更せずに演奏しやすい高さに変えられる便利アイテム。
- 初心者向け…ワンタッチで着脱できるスプリング式がおすすめ。
- 注意点…カポを装着したままのチューニングはNG。弦に過度な張力がかかり、切れる可能性もあります。
② ギターピック

ギターピックを使い、弦に当てて音を出します。ピックにもいろいろな種類があり、「おにぎりタイプ」「ティアドロップタイプ」「ジャズタイプ」などがあります。
ギターにまだ慣れない頃は「おにぎりタイプ」がいいかと。なぜなら幅広く対応でき、ジャカジャカしても指からピックが落下しにくいからです。
- 用途…指弾きよりも音にアタック感が出て、ストロークしやすくなります。
- 初心者向け…「おにぎり型」のミディアム(0.6〜0.8mm)が使いやすいです。
③ ギタースタンド or ギグバッグ(保管・持ち運び用)

こちらはギターを保管する際に必要なものです。スタンドがあればいいですが、なければ、ギターバッグは買いましょう。ギターを保護する役割にもなります。
- 用途…ギターを安全に保管・移動するための基本アイテム。
- 初心者向け…自宅派なら折りたたみスタンド、持ち運びたい人はクッション入りのギグバッグが便利です。
④ ギターチューナー

チューナーは必須アイテムです。スマホの無料アプリでチューニングできるものもあるので、活用してみましょう。
ただし、騒音には弱い点(スマホのマイクで音を拾うため)、チューナーの使い方に慣れない点においてはデメリットになるかもしれません。
- 用途…演奏の前に音程を整えるために必要不可欠。
- 初心者向け…クリップ式が見やすく、誤差が少なくて安心。無料スマホアプリとの併用もおすすめです。
+αで演奏が快適に!余裕があれば揃えたい道具たち(中~上級Ver.)
アコギに慣れてきたら、演奏がもっと快適になる+αの道具もぜひ取り入れてみましょう。快適さ・メンテナンス性・見た目、すべてがワンランクアップします。
① ギターストラップ

ギターストラップは肩からぶら下げて立って弾くことや、ギターを弾くときに安定させる役割があります。
ストラップによってピックポケットがついていたりする物もあるので、ネットなども活用しながら自身のお気に入りのストラップを見つけましょう。
- 用途…立って演奏する時に使うのはもちろん、座っている時の安定性にも役立ちます。
- 選び方…肩が疲れにくい幅広タイプ、滑りにくい素材が◎。デザイン重視でもOK!
② 弦の予備(コーティング弦が◎)

ギターの弦は使っているとすぐに消耗します。使っていない時でも温度や湿度、ギターを保管している環境によっても劣化度が変わっていきます。
コーティング弦とは、文字通り弦に錆びにくいコーティングがされているもののことを指します。
- 用途…弦は消耗品。練習中に切れることもあるので予備があると安心。
- おすすめ…Elixirなどのコーティング弦はサビに強く長持ち。初心者にも人気です。
③ ストリングワインダー(弦交換の時短)

弦の交換は意外としんどいもの。そんな際にストリングワインダーはとても役に立ちます。
これをペグに差し込んでクルクルと回すことを覚えると、これが必需品となりますよ。
- 用途…ペグを回す動作をサポートする便利ツール。
- メリット…6本の弦を手で巻くのは大変。ワインダーがあれば作業が劇的に楽に!
④ クロス・潤滑剤(メンテナンス)

クロスはギターのお手入れ用品で、普段からスタンドに置いているとさまざまなところに埃が溜まります。そして埃は湿気を吸うため、劣化を早める原因になったりします。
外側だけを拭き掃除するだけでなく、アコギ内部の掃除も行いましょう。
- 用途…ギター表面や弦の汚れを落として清潔に保つための基本アイテム。
- おすすめ…潤滑剤は「フィンガーイーズ」が定番。クロスはマイクロファイバー製がベスト。
⑤ レモン/オレンジオイル(ネック保湿)

- 用途…乾燥しやすい指板やネック部分を保湿するために使用します。塗りすぎ注意。2~3か月に1回のケアで十分です。
- 違い…レモンオイル=汚れ落とし、オレンジオイル=保湿・ツヤ出し向け。
初心者セットは買うべき?メリットと注意点

ギター初心者○○点セット!などのセット商品はかなり魅力的ですよね。ネットなどでも販売されており、さらに低価格のものが多いです。
これからギターを始める方には、かなり有用なセットですので、おすすめのギター初心者セットをご紹介させていただきます。
届いたその日からすぐ始められる
初心者セットには、以下のようなアイテムがあらかじめ入っていることが多く、非常にお得です。
- アコースティックギター本体
- ギグバッグ(ケース)
- チューナー
- ピック数枚
- カポタスト
- ストラップ
- 弦の予備
- クロス
- ストリングワインダー
- 教則DVDや小冊子(ある場合も)
これだけの内容で、1万円台〜2万円台という価格帯が多く、コスパも抜群。

「とりあえず始めてみたい!」という方には、ピッタリの選択肢です。
質にバラつきがあることも
セット内容の“質”には要注意です。すべてが高品質とは限りません。
- 弦がコーティングされておらず、すぐにサビることがある
- チューナーの精度が低く、使いにくい場合も
- ストラップやクロスなどの小物が簡易的でチープなことも
対策ポイントとしては…
- 弦は別途、Elixirなどのコーティング弦を1セット持っておくと◎
- チューナーはスマホアプリや別売のクリップ式を併用するのもあり
- クロスなどは最初のうちはおまけ程度に考えてOK
初心者セットは「手軽に始めたい人」に最適なパッケージ!
品質にこだわりたい人には不向きかもしれませんが、「とにかく始めたい!」という人にはとても頼もしいアイテムです。
まずはギターを手に取りたい方には、初心者セットが良いスタートになるでしょう。
カポタストの使い方と注意点|チューニングとの関係

アコースティックギターで便利な道具といえば「カポタスト」。
コードをそのままにキーを変えられる優れものですが、使い方を間違えると音がズレる原因にもなります。
カポタストの基本機能とは?
カポタスト(通称カポ)は、ギターのネックに装着して弦を押さえることで、キーを上げることができるアイテム。
同じコードフォームで演奏しても、高い音域で響かせることができ、特に歌モノの伴奏や弾き語りで重宝されます。
なぜチューニングが狂いやすくなるのか?
カポを装着すると、弦は少しだけ引っ張られた状態になります。
そのため、チューニング済みのギターにカポを取り付けた後に再度チューニングしてしまうと、弦に余計な張力がかかります。
- 弦が切れるリスクがある
- フレットの位置がズレてピッチが不安定に
- 弾き心地にも違和感が出る
正しい使い方
以下の順番で使えば、トラブルをしっかりと防ぐことができますよ。
- カポを付ける「前」にギターをチューニング(EADGBE)
- カポを装着して演奏スタート
- 演奏後、カポを外して「再度チューニング」する
ポイントは、“カポを付けた後にチューニングしない”こと。
逆に、演奏が終わってカポを外した後はチューニングし直すのがマナーです。
まとめ
アコースティックギターを始めるにあたり、すべてを一度に揃える必要はありません。
まずはカポタスト・ピック・チューナー・スタンド(またはギグバッグ)といった最低限の4つがあれば、十分にスタートできます。
さらに、演奏が快適になるストラップやメンテナンス用品、コーティング弦などを自分のペースで少しずつ追加していくことで、より長く・気持ちよく続けられるようになります。
特にカポタストの使い方には注意が必要です。
便利な反面、正しい順序とケアを忘れるとチューニングのズレや弦の劣化にもつながるため、知識を持って活用しましょう。
ギターは“道具を揃えた瞬間”ではなく、“弾き始めた瞬間”からが本番。
あなたのペースで、あなたらしいギターライフを始めてください。
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