2025年に「空飛ぶ車」の商用化が進められていることはご存じでしょうか。
まさか本当に空を飛ぶ車が開発されるなんて思いもしなかったですよね…。
近い将来は…「空で富士山をバックにロックンロールを弾いてみた」
なんてことも想像できますし、少し面白そうです。本当に近いうちに実現しそうですね。
空であれば、防音なんて必要ないので音量を気にせず自由に弾けそうです。近隣の方にとっても騒音で悩む必要もありませんよね。
しかし、それはまだ先の話です。今現在、我々ギタリストはまだ地に足を付けてギターを弾かねばなりません。そして、今の日本の住宅事情を考えると防音対策は必須。
なので、今回の記事では、簡単に出来る車の防音対策についてお話していきます。
目次
騒音の基準
まず、騒音の基準となるものは何でしょうか?
騒音レベルを表すときには、「デシベル(dB)」という単位を用いて表されます。
dB(デシベル) | 音の目安 |
---|---|
140dB | ジェットエンジンの近く |
130dB | ※肉体的な苦痛を感じる限界 |
120dB | 飛行機のプロペラエンジン・近くの雷鳴 |
110dB | ヘリコプターの近く |
100dB | 自動車のクラクション |
90dB | 大声・犬の鳴き声・工場内 |
80dB | ピアノの音 |
70dB | 掃除機・街頭 |
60dB | 普通の会話・チャイム・自動車 |
50dB | エアコンの室外機・静かな事務所 |
40dB | 静かな住宅地・図書館 |
30dB | ささやき声・深夜の郊外 |
20dB | 木の葉の擦れ合う音 |
一般的に人がうるさいと感じる音量はそれぞれですが、だいたい60dB~。60dBは話し声、チャイム、乗用車の走行音などにあたる音量です。
では、車内でギターを弾いたときに、外への音漏れはどのくらいなのでしょうか?実際に数値化して見てみましょう。
ギターを車内で弾いたときの騒音レベル
まずは車内の停止時、走行時の音レベルを見てみましょう。(画面録画したものをあとでスクショしています。)
これは車の基本的な遮音性能の違いにもよりますが、大体このレベル帯で音が出ています。
アコギで弾いた場合の音レベル
車内で演奏中のアコギでは、どのくらいの騒音レベルなのでしょうか。
車の中と、外の音のレベルを比べてみましょう。
車内でのアコギはよく響き、60~70dBを行き来していました。
アコギの音は車外へ激しくは漏れてはおらず、車に近づかないと分からないレベルで聞こえません。車外では他の外音が主であり、40~50dB帯。
アコギはエレキとは違って電気で音を増幅させないので、そこまで外への音漏れは激しくはないですね。
エレキで弾いた場合の音レベル
次はエレキギターを使って音のレベルを見てみましょう。
オーバードライブ時は、VOLUME・GAINは10時あたりで弾きました。
弾いていて気になったのが、低音域のサスティーンによるアンプの振動、外への低音域の音漏れが少し気になりました。
なので、すぐ近くに周囲に人がいる、住居があるといった場合には、低音域を少し絞って演奏すると良いでしょう。
防音施工をすることによるメリット・デメリット
ギタ車にカスタマイズする際の防音施工にメリット・デメリットはあるのでしょうか?また防音対策はプロにおまかせした方が良いのでしょうか?
メリット
デメリット
それぞれ、メリット・デメリットはあります。しかし、ギターを車内で楽しみたい場合、防音はしっかりしたいところ。
自分で出来る防音対策は限界がありますが、逆に考えると、ドアを外したりするような大掛かりな防音施工ではないため、取り外しも簡単です。
自分でやって失敗したくない、工賃がかかっても良いからもっと防音対策をしっかりとしたい。といった方は、自動車整備のプロにおまかせした方が早いでしょう。
簡単に出来る車の防音対策方法
車内でギターを弾く時に気を付けていきたいのが、停めている車の隣に住居がある場合などに、騒音苦情になりかねないリスクがあることを知っておきましょう。
ですので、ここからは簡単に出来る車の防音施術法をご紹介します。
基本的な防音の知識として、「重量があり、厚みがある素材」を使うと防音の効果が期待できます。筆者がおすすめする車の防音素材は3つ。
防音マットを敷く
こちらは、車のマットの下へ敷いて、ロードノイズを軽減するためのマットとなりますが、遮音、吸音もかねているため、中からの音も防いでくれます。
吸音材を詰める
風切り音が気になる方にも最適な吸音材、チューブをハサミで好きな長さに切り取り、ドアの隙間、ボンネットの間、バックドア部などに取り付けます。
ハサミだけで簡単防音が出来るため便利。
オトナシートを使う
防音だけでなく、制振効果も期待が出来るオトナシート。こちらもハサミで自身の好きな長さに調節してもらい、シートに最初から張ってある両面テープをはがして張り付けるだけ。
車のボンネットの裏、マットの下でも構いません。
オトナシートは日常生活で使う家電製品、エアコンの室外機などにも使えます。
まとめ
今回は簡単に出来る車の防音対策について解説しました。
設置も簡単なため、普段から車の風切り音が気になる、ロードノイズがひどい、とお悩みの方はギターを弾くに関わらず、試してみてはいかがでしょうか?
近い未来に空飛ぶ車が開発され、一般の方も乗れる自動車へと普及していった時に、「ギター弾きにいこっと。空に。」なんて気軽に行けるような未来が来るといいですね。
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