
「アコースティックギターは持っているけれど、最近よく聞く“エレアコ”って何だろう?」
そんな疑問を抱いたことはありませんか?
見た目はアコギそのもの。でも、アンプに繋げる?ライブで使える?と気になっている方も多いはず。
特にギター初心者や、「これから1本目を選びたい」という方にとって、アコギとエレアコの違いはちょっとややこしく感じるものです。

結論から言えば、エレアコは「生音も電気音も楽しめるハイブリッドギター」です。
本記事では、アコースティックギターの進化形ともいえる“エレアコ”の魅力や使い方を、実体験も交えてわかりやすく解説します。
エレアコとは?アコギとの違いをわかりやすく解説

エレアコ(エレクトロ・アコースティックギター)とは、アコースティックギターに「ピックアップ(音を拾う装置)」が内蔵されたギターのこと。
アンプやPA機器に接続すると、大音量で鳴らすことが可能になります。

つまり、生音だけでなく、スピーカーからの出力にも対応しているのが、エレアコ最大の特長です。
アコースティックギターとの3つの違い
- ピックアップが内蔵されている
- プリアンプやEQコントロールが搭載されているモデルも多い
- ライブや録音に強い
エレアコは「どこでもアコギっぽく弾けて」「必要な時には電気的にしっかり音を出せる」便利な存在。
アコギとエレキの“いいとこ取り”をしたい方には、まさにぴったりの楽器です。
エレアコの魅力と使い方を実体験で紹介


「エレアコって便利そうだけど、実際にどんな音が出るの?」

「アンプに繋がなくても使えるの?」
そんな疑問を持つ方のために、ここでは筆者が実際に使用しているEpiphone DR-400 MCEというエレアコを例に、具体的な魅力や使い方を紹介します。
生音とアンプを通した音の違い
Epiphone DR-400 MCEは、落ち着いた見た目と扱いやすさで人気のモデル。
筆者自身も愛用しており、普段は自宅での生音練習に使い、必要に応じてアンプへ接続しています。
生音の印象…ふんわりとした温かみのある音が特徴で、コード弾きもアルペジオもナチュラルに響きます。癖が少なく、部屋鳴りでも十分心地よい音が出ます。
アンプに繋いだ時の印象…音に張りと厚みが加わり、ステージでも埋もれにくい存在感あるサウンドに。特に中音域が前に出てきて、バンド編成にも馴染みやすくなります。
実際の音の違いはこちらの動画でチェックできます。こちらがアンプに繋ぐ前の生音状態。
次がアンプに通した状態。
生音とアンプに通した音では、音の大きさや張りが全然違いますね。
アンプ未経験者にもおすすめできる理由
「エレアコ=アンプ必須」ではありません。
むしろ、“普段はアコギとして使用 → 必要なときだけアンプ接続”という柔軟な使い方ができるのが最大の魅力です。
実際、筆者も購入当初はアンプ未使用で、生音だけで楽しんでいました。
それでも十分満足でき、慣れてきたタイミングでアンプに繋いだところ、演奏の幅が一気に広がった感覚がありました。
エレアコは「アコギのように扱えて、エレキのようにも使える」。
まさに音楽の可能性を広げてくれる1本です。
エレアコをアンプに繋ぐ方法を画像で解説
エレアコの魅力を最大限に引き出すために、アンプに繋いで演奏してみましょう。
「やったことがないから不安…」という方も大丈夫。
ここでは、基本の接続方法からEQ(イコライザー)の設定方法まで、画像付きでやさしく解説していきます。
- エレアコ本体(ピックアップ内蔵)
- ギターアンプ(アコギ専用またはマルチタイプ)
- シールドケーブル(ギターとアンプを繋ぐコード)
アンプのボリュームをゼロにしておく
まずは、アンプの確認。ボリュームなどの各種つまみ部分がゼロの状態になっていることを確認します。

電源ON時に大音量が出るのを防ぐため、安全の基本です。
ギターとアンプをシールドで繋ぐ
次にギターとシールドを準備します。ギター本体の出力端子と、アンプのINPUT端子を接続。

アンプとギターが繋げたら、電源を入れます。
電源を入れて、ボリュームとEQを初期位置(12時)へ

つまみ類は中央=12時あたりからスタートすると失敗が少ないです。
ギター本体のボリュームやトーンも適度に調整
次はギター本体のボリュームを上げます。画像で見て、下のつまみがボリューム。上がトーンのつまみとなります。

指でつまみを回します。

好みの音が出るように少しずつ動かしながら確認していきましょう。
EQ(イコライザー)の役割と基本設定
EQは音質をコントロールする重要なパートです。以下の3つのつまみの役割を覚えておけばOK。
- TREBLE(トレブル)=高音域…シャキッとした抜け感を出したいときに上げる
- MIDDLE(ミドル)=中音域…声やメロディの芯を強調したいときに使う
- BASS(ベース)=低音域…重厚感・温かみを出したいときに上げる

最初はどれも真ん中の「12時」の位置からスタートし、演奏しながら微調整するのがおすすめです。
設定を変えるだけで、まったく違う雰囲気の音になるのがエレアコの面白さ。
「自分の音を作る感覚」をぜひ楽しんでみてください。
エレアコはこんな人におすすめ!失敗しない選び方とは?

エレアコは「なんだか中途半端な存在」と思われがちですが、実は幅広いプレイヤーにフィットする万能タイプのギターです。
エレアコがぴったりな人の特徴

「アンプに繋がなきゃダメそう…」

「難しそう…」
と心配する人もいるかもしれません。
でも実際は、“アコギと同じ感覚で使えるのに+αの拡張性がある”という点で、初心者にもぴったりなんです。
生音だけでも十分楽しめるし、アンプを繋ぐのは後からでもOK。
まずは普通のアコギとして始めて、慣れたらサウンドを変える楽しさも味わえる。それがエレアコの魅力です。
店員さんとのやりとりから学んだこと(実話)
筆者が初めてアコギを買おうと楽器店を訪れたときのこと——

「これ、すごくいい色ですね!音も柔らかい感じで好きです。でも…“エレアコ”って何ですか?」
店員さん:「こちらはエレクトリック・アコースティックギターといって、アコギとしても使えますし、アンプに繋いで大きな音も出せる便利なタイプなんですよ」

(え、アコギとしても使えて、必要なら音も増幅できる…?)「これください!」
見た目と音で惹かれたギターが、結果的にエレアコだったんです。
最初はアンプのことなど考えていませんでしたが、後から「アンプ使えるのめっちゃ便利じゃん…!」と気づきました。
おすすめのモデルと周辺機材
ここでは、筆者が実際に使って感じた「初心者でも扱いやすくてコスパも良い」おすすめのエレアコ&周辺機材を紹介します。
これから一式そろえたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
Epiphone DR-400 MCE(エレアコ本体)
初めてのエレアコにぴったりな1本。
ナチュラルな見た目に加えて、生音もふんわり柔らかく、アンプを通すとしっかり前に出る音に変化します。
ボディもやや薄めで抱えやすく、長時間の練習でも疲れにくいのが特徴。
※残念ながら現在では取り扱っているところは少ないようです。
こちらのEBAYというサイトにて販売しているのは確認できましたので、良ければご確認ください。
Yamaha GA15Ⅱ(初心者向けアンプ)
「まずは手軽に音を出してみたい!」という人には、YAMAHAのGA15IIが最適です。
シンプル設計で操作も直感的。

トレブル・ミドル・ベースの3バンドEQ付きで、初めてでも音作りの楽しさを味わえます。
FEYCH ギターシールド(3m)
安価なシールドはノイズが入りやすく、演奏のストレスに…。
FEYCHのような高耐久・ノイズ対策済みのシールドを1本持っておくと安心です。
これらを揃えることで、「まずは音を出してみる」→「音を作る楽しみを知る」→「演奏がもっと好きになる」という理想的なステップが踏めます。
気に入った1本と、相性のいい機材に出会えれば、あなたのギターライフはもっと豊かになるはずです!
まとめ
エレアコは、アコースティックの温かみと、電気的な自由度を兼ね備えたギターです。
生音でもしっかり楽しめるうえ、アンプに繋ぐことでさらに表現の幅が広がります。
「今はアンプに繋ぐ予定がないから…」と迷っている人も、将来的にライブや録音を視野に入れるなら、最初の1本としてエレアコを選ぶ価値は十分あります。
ギターのある暮らしを、もっと自由に、もっと楽しくしたい。
そんなあなたにとって、エレアコは最高の相棒になるはずです。
ぜひ一度、手に取って「自分の音」を感じてみてください。
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