
エレキやアコギを車の中で練習してみたい!
そう考える人が増えている今、“どんなギターが車内環境に耐えられるのか”は大きな疑問です。
夏の高温、冬の結露、頻繁な温度変化。
一般的な木製ギターではネックの反りや塗装のひび割れが起きやすく、車内練習や一時保管にはリスクが伴います。
そこで注目されているのが、「カーボンギター」。

いつでもどこでも弾ける“トラベルギター”として、車との相性も良いと噂されています。
では実際に、車内に3日間置いても変形せず、音質も変わらないのか?さらに、アコースティックギターとの音の違いはどうなのか?
この記事では、カーボンギターの耐久性と実際の車内使用テストをもとに、その魅力と実用性を音源と実例つきで徹底検証していきます。
- カーボンギターが車内での演奏・保管に強い理由
- 実際に車内で保管した際の耐久実験の結果
- アコースティックギターとの音質の違いと聴き比べ
- 車内練習におすすめのカーボン製トラベルギター3選
カーボンギターは車内練習に強いって本当?

結論を言うと、カーボンギターは車内での練習や保管に非常に適したギターです。
その理由は、「耐熱性・耐湿性・軽量性」といったカーボン特有の素材性能。
木製ギターとカーボンギターの違い
比較項目 | 木製ギター | カーボンギター |
---|---|---|
材質 | 天然木材 | カーボンファイバー(複合素材) |
湿度・温度変化への強さ | 弱い(湿度で変形) | 強い(湿度や熱に強い) |
重量 | やや重め(1.8〜2.4kg) | 軽量(1.2〜1.7kg) |
音の性質 | 暖かみがある | 明瞭でクリアな音 |
保管のしやすさ | 気を使う | 気軽に扱いやすい |
木製のアコースティックギターは「育てていく音」が魅力ですが、その反面デリケート。特に気温差や湿気が強敵です。
一方でカーボンギターは、あくまでタフで安定した音と形状を維持することに重きを置いたギターです。

特に「車の中」でギターの練習をしたい人にとって、これは非常に大きなメリット。
なぜカーボンギターは車内に強いのか?


「ギターを車内に放置して大丈夫なの?」
安心してください。
カーボンギターはその心配を大きく払拭してくれる“強さ”を持っています。ここでは、その理由を3つに分けて解説します。
気温・湿度の変化に動じない
車内は、夏場なら60℃を超える灼熱、冬は氷点下近くまで下がる極寒空間になることもあります。
このような環境で木製ギターを置けば、ネックの反りやボディのひび割れが起きても不思議ではありません。
しかしカーボンギターは、カーボンファイバーという炭素繊維で作られており、高温・高湿・乾燥・寒冷といった極端な環境にも強く変形しにくい特性があります。

実際、筆者が3日間車内に置いたところ、気温変化の影響はほとんど見られませんでしたよ。
軽量で振動・衝撃に強い
もうひとつ注目したいのが耐衝撃性です。
車内は移動中に振動や衝撃を受けやすく、ギターが倒れたりぶつかったりする可能性があります。

カーボンギターは、衝撃や落下にも強いため、少々のことでは壊れない設計になっています。
また、重さが1.2〜1.7kg程度と軽いため、車への積み下ろしや膝の上での練習時も負担になりにくく、疲れにくいのも大きな魅力です。
重さの比較 | |
---|---|
一般的な木製ギターの重さ | 1.8kgから2.4kg程度 |
カーボンギター | 1.2kgから1.7kg程度 |
チューニングが安定しやすい
木製ギターは、湿度や温度の影響を受けてネックが反ったり、弦の張力に微妙な変化が出たりと、チューニングが狂いやすい傾向にあります。
その点、カーボンギターは環境変化の影響を受けにくく、長時間放置してもチューニングが安定しやすいという利点があります。
※実際にはほんの少しのチューニングのズレはあります。
これは車内練習はもちろん、持ち歩きやすいトラベルギターとしても信頼できる要素。

「ギターは音を育てていくもの」となにかで聞いたことがありますが、
初めから音が仕上がっている=いつまでも変わることのない音質を出してくれるのは嬉しいですね。
カーボンギターを車内に置いてみた実験レポート

実験で証明された「車内耐性の高さ」
カーボンギターは本当に車内保管に強いのか?
車内という過酷な環境にギターを置くと、木製であればネック反りや塗装の浮きなどが起こりがちです。
しかし、カーボン素材でできたギターはそれらを乗り越えられるのか——そのリアルな結果を共有します。
今回は、Enya Nova Go(カーボンギター)を使用し、3日間車内に保管してみる実験を行いました。
結果は以下のとおり。
チェック項目 | 結果 |
---|---|
ボディの変形 | なし |
ネックの反り | なし |
チューニングの狂い | ほぼなし |
音質の変化 | なし(安定) |
弦の状態 | 若干の劣化あり |
結論から言うと、ボディ・ネック・音質のいずれにも目立った変化は見られませんでした。
特にネックの反りやボディの歪みといったトラブルはなく、弾き心地も実験前とまったく同じ状態を保っていました。
弦に関してはやや「くすみ」が出ており、酸化による劣化が進んでいました。車内の温度変化や湿度の影響を受けやすいのは、やはり金属パーツ。
弾いた後は必ずクロスで弦を拭く、指板潤滑剤でコーティングするなど、基本的なメンテナンスは継続しましょう。

カーボンボディの耐久性は文句なし。ただし、弦・電装系パーツは従来通りのケアが必要ということは忘れないようにしましょう。
カーボンギター、アコギとの音の聴き比べ
カーボンギターと木製アコースティックギター。見た目も素材も違えば、音もやはり異なります。
ここでは筆者が同じ曲を2本のギターで演奏し、実際の音の違いを動画で比較しています。
※音量に注意して再生してください。
▶ 木製アコギ(Epiphone DR-400 MCE)の音(車内録音)
▶ カーボンギター(Enya Nova Go)の音(同じく車内録音)
アコギと比べると、木材の音ではない、明瞭で張りの良い音が出ますね。
車内での制限された空間においても、サイズも小さく、取り回しがイイです。トラベルギターとして持ち運びにも最適ですね。
特徴 | 木製アコギ | カーボンギター |
---|---|---|
音の印象 | やわらかく、あたたかみのある音色 | クリアで明瞭な、やや硬質な音 |
響き | 木の鳴りが深く、空気感がある | 音が均一でクセが少ない |
向いている場面 | 弾き語り・録音・ホール演奏 | 屋外演奏・車内練習・旅行用 |
どちらを選ぶべき?
音質は完全に好みの問題ですが、大事なのは「何のために使うか」です。
- 家やライブで深みのある音を楽しみたい → 木製アコギ
- 車内や旅先でも気軽に使いたい → カーボンギター
このように使い分けることで、どちらの良さも最大限活かすことができます。

「ギターは音を育てていくもの」となにかで聞いたことがありますが、
初めから音が仕上がっている=いつまでも変わることのない音質を出してくれるのは嬉しいですね。
おすすめカーボンギターとトラベルモデル3選

車内での練習や、旅先での演奏にぴったりなカーボンギター・トラベルギターを3本厳選しました。
どれも「耐久性・携帯性・音質」で高評価のモデルばかりです。
Enya Nova Go(エンヤ ノヴァ ゴー)
コスパ最強!初心者から中級者まで支持される1本
LAVA ME 3(ラヴァ ミー 3)
スマートギターの未来形。1本で全部こなせる!
【公式サイトはこちら】LAVA MUSIC Official
Journey Guitars(ジャーニーギター)
折りたためる!究極のモビリティギター
【製品情報はこちら】Journey Guitars Japan
まとめ
ギター練習に「場所の制約」を感じていた方にとって、車内という選択肢はまさに革命です。
そして、その中でもカーボンギターは、これからの時代の“車内練習”における最適解になりつつあります。
- 練習場所に縛られない自由さ…自動車の中でも、自宅でも、公園でも。どこでも練習ができるという自由は、日常の中に音楽を取り戻す第一歩です。
- カーボンギターなら「保管」「演奏」どちらも安心…高温多湿、衝撃、湿度変化…木製ギターにとっては天敵な環境にも動じず、安心して保管&演奏が可能です。
- 音の好みや目的に応じて選ぼう…「暖かみのある音が好き」という方には木製も魅力ですが、「明瞭で均一な音が好み」「環境を気にせず弾きたい」という方には、カーボンギターはまさにベストパートナー。
カーボンギターは“ギターの未来”であると同時に、“ギターと向き合う時間の自由化”を叶える道具でもあります。
まずは1本、あなたのライフスタイルに取り入れてみてはいかがでしょうか。
コメント