ギターでアドリブができるようになりたい。でも、

「何から始めればいいの?」
と悩む人は多いはず。
そんなあなたに最適なのが、Amブルースでペンタスケールを使ったアドリブ練習です。

誰でも始めやすく、それでいて“それっぽい”音が出せるのがこの組み合わせの魅力。
この記事では、なぜAmブルースがアドリブ練習にぴったりなのか?を解説しつつ、実演動画やコードトーンの活用法も交えて、今すぐ試せるアプローチを丁寧に紹介します。
アドリブの第一歩を踏み出したい方、ぜひ最後までチェックしてみてください!
12小節ブルースの基本を確認しよう

アドリブに入る前に、まずは「Amブルース」の構造と、それに使えるスケールをしっかり確認しておきましょう。
理論と実践を結びつけることで、より説得力のある演奏が可能になります。
Amブルースのコード進行と構造
ブルースの基本は12小節の構成。Amブルースではこのようなコード進行になります。↓

この進行は繰り返し演奏され、ソロやアドリブを乗せていく形になります。

コード数も少なく、比較的覚えやすいのが特長です。
使用スケール(Amペンタ)の確認
Amブルースでは、基本的にAmペンタトニックスケールを使用します。構成音はA – C – D – E – G。
このスケールを覚えておけば、どのポジションでもアドリブが可能です。
下図のようなポジション表も活用しましょう。

バッキングトラックを聴いてみよう(音声付き)
バッキング音源に合わせて、Amペンタを使って自由に弾いてみましょう。

音の流れに乗ることで、自然とフレーズの引き出しが増えていきます。
E7コードで“それっぽさ”を演出するコツ

Amブルースのアドリブに、ちょっとした“プロっぽさ”を加えるなら、3小節目に出てくる「E7コード」が絶好のチャンスです。
ここで“コードトーン”を意識するだけで、演奏にぐっとストーリー性が加わります。
E7のコードトーンを知ろう(図解あり)
E7コードの構成音は以下の4つです。
E(ミ) – G#(ソ♯) – B(シ) – D(レ)
この中でも特に重要なのがG#(ソ♯)。


Amペンタには含まれていないため、この音を狙うことで一気に“緊張感”や“色気”が加わります。
狙うべき音と指板ポジション
狙いたいのは2弦9フレットのG#。このポジションは運指もしやすく、スムーズにアドリブの中に組み込むことができます。

まずはこのG#の音だけを、E7コードが鳴っているタイミングで鳴らしてみましょう。
実際にバッキング上で先ほどのG#を狙った音を弾いてみると、少しそれっぽい感じになるというか、普段とはまた違った音が鳴り、少しレベルアップした感じがしませんか?
その感覚は大事です!
鳴っているコードの特徴的な音を使用することで、よりソロっぽい、メロディっぽい、イイ雰囲気なアドリブを行うことが出来ますので、ぜひお試しください。
音の“緩急”で魅せるアドリブ例
G#の音を単に弾くだけでなく、直前に溜めを作ってから出す、あるいはピッキングを軽くするなど、緩急をつけることでより魅力的なフレーズになります。
さらに上達したい方は…

コードトーンをうまく活かすことで、“なぞってるだけ”のペンタから一歩抜け出したアドリブが可能になります。
まとめ
今回は、Amブルースのコード進行とAmペンタスケールを使ったアドリブの基本、そして「E7コード」でワンランク上の表現を加えるテクニックまでを解説しました。
ポイントは「構造を知る」→「音を選ぶ」→「ニュアンスをつける」こと。
はじめはスケールをなぞるだけでもOK。
そこから少しずつ“音に表情”をつけていくことで、あなたのアドリブはどんどんカッコよくなります。
ギターヒーローへの道は、たった一音から始まります。
今日から、気軽にAmブルースでアドリブを楽しんでみましょう!
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