2025年7月26日、日比谷野外大音楽堂(通称:野音)で開催された、UNISON SQUARE GARDENとハルカミライの夢の対バンライブ。
ライブナタリー主催という注目イベントとなったこの日のセットリストには、各バンドの“らしさ”とファンへのサプライズが詰まっていました。
この記事では、両バンドの当日のセトリを詳しく紹介しつつ、過去ライブとの比較から見える「定番曲」と「レア曲」の傾向を分析していきます。
UNISON SQUARE GARDEN:14年ぶりの野音で魅せた王道と挑戦

セットリスト(2025/7/26)
- 3 minutes replay
- kid, I like quartets
- 世界はファンシー
- シュガーソングとビターステップ
- フィクションフリーククライシス
- Invisible Sensation
- 23:25
- 静謐甘美秋暮抒情
- ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ
- 場違いハミングバード
- カオスが極まる
- ガリレオのショーケース
- フルカラープログラム
- 「3 minutes replay」「kid, I like quartets」など初期の人気曲からスタートし、王道感を演出。
- 「シュガーソング」「オリオン」などアニメタイアップ曲も中盤に配置。
- 「静謐甘美秋暮抒情」はライブではレア曲扱いで、野音にふさわしい落ち着いた選曲。
- ラストの「フルカラープログラム」は照明演出と共に感動的な締め。
ハルカミライ:感情と勢いで魅せる“ライブバンド”の真骨頂

セットリスト(2025/7/26)
- 君にしか
- 夏のまほろ
- カントリーロード
- ファイト!!
- 俺達が呼んでいる
- フルアイビール
- 春のテーマ
- 星世界航行曲
- PEAK’D YELLOW
- 世界を終わらせて
- 僕らは街を光らせた
- アストロビスタ(アカペラ → 本演奏)
- ウルトラマリン
- さらば
- ヨーロービル、朝
- 「夏のまほろ」は当日急遽変更された1曲。明るい時間帯にぴったりの爽快ナンバー。
- 「アストロビスタ」のアカペラ始まりは、ハルカミライらしいドラマチックな構成。
- 「ヨーロービル、朝」は壮大なフィナーレとして観客に深く残ったと話題に。
過去のセットリストと比較して見えたこと
UNISON SQUARE GARDEN:
ハルカミライ:
両者のセトリに共通する“ライブ哲学”とは?
UNISON SQUARE GARDENとハルカミライ、音楽性は異なれど、共通していたのは“構成力”と“ライブ全体で物語を作る”という姿勢。
🔸 オープニングに「自己紹介的な楽曲」を配置
ユニゾンは「3 minutes replay」、ハルカミライは「君にしか」からスタート。それぞれの原点とも言える楽曲を選び、観客の感情を引き込む導入を重視。
🔸 中盤に“熱量のピーク”を作る配置
ユニゾンの「Invisible Sensation」「カオスが極まる」、ハルカミライの「PEAK’D YELLOW」「僕らは街を光らせた」など、観客のテンションが最大化する構成が共通。
🔸 終盤には“深さ”と“静けさ”を取り入れる
ユニゾンの「静謐甘美秋暮抒情」、ハルカミライの「アストロビスタ」はどちらも一時的に空気感を変える“静の時間”。
🔸 ラストは“集大成”の楽曲で完結
ユニゾンは「フルカラープログラム」、ハルカミライは「ヨーロービル、朝」。音と照明、会場の空気までも含めた総合演出。
🔸 アンコールなしの“完結型”セトリ
どちらもアンコールなしで本編完結。ライブ全体が一つの物語として成立するように設計されている。
このように、音楽だけでなく空間・照明・演出すべてを使って観客を導く“ライブ設計”において、両者には確かな共通点があると言えます。“構成力”と“ライブ全体で物語を作る”という姿勢。
両者ともに、序盤は自身の原点となるような楽曲からスタートし、徐々に観客との一体感を築き、中盤でピークを作り、終盤には感情を最大限に引き出す流れで構成されていました。
ファンが選ぶ“この曲が聴けてよかった!”ランキング

ライブ終了後のSNSやレビューから特に反響の大きかった楽曲を、バンド別にピックアップしてランキング形式で紹介します。
UNISON SQUARE GARDEN
- シュガーソングとビターステップ:一体感抜群の鉄板曲。「これを聴かずに帰れない」という声多数。
- カオスが極まる:新アルバムからの披露で、ライブで初めて聴いたというファンが感激の投稿。
- 静謐甘美秋暮抒情:まさかの選曲に「泣いた」「レアすぎる」と驚きと感動の声。
ハルカミライ
- 君にしか:定番のオープナーに「やっぱりこの曲から始まると安心する」など安定の人気。
- ファイト!!:演奏率99%のライブ鉄板曲。「この曲でダイバー続出」と現地の熱狂が伝わる投稿も。
- アストロビスタ:アカペラ導入からの構成が神。「あれは涙腺にくる」との声が多数。
どちらのバンドも、“いつもの曲”と“今回ならではのサプライズ選曲”がバランス良く配置され、ファンそれぞれの「聴けてよかった!」を実現する構成となっていました。
まとめ
ユニゾンの構築美とハルカミライの爆発力。2組のバンドが、それぞれの魅力を最大限に発揮した日比谷野音でのステージは、音楽ファンにとって忘れられない一夜となりました。
過去のセトリと照らし合わせても、今回はかなり“攻めた選曲”が多く、初見にもコアファンにも刺さる内容だったといえるでしょう。
今後もこのような対バンライブが続くことに期待しつつ、今後のライブでの再演やセットリスト変化にも注目です!
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