2025年8月に放送されたNHK朝ドラ『あんぱん』で、久保史緒里さん演じる“白鳥玉恵”が大きな注目を集めています。
8月18日の第101回で初登場した玉恵は、強引で押しの強いキャラクターとして描かれ、他の嫌な役にはあったようなフォローや救済がないまま物語に加わりました。
この点が視聴者の関心を集め、「なぜ玉恵だけ？」という疑問や今後の展開への期待を呼んでいます。
嫌なキャラでも最後は救済があった「あんぱん」
『あんぱん』では、戦時中の国防婦人会の人々や柳井の上官など、一見“嫌な存在”として描かれる人物が登場しました。
しかし物語後半で背景や時代性が描かれたり、人間味のあるフォローが入り、完全な悪役で終わらないのが特徴でした。
久保史緒里演じる白鳥玉恵だけ“救済なし”
一方で白鳥玉恵は、登場シーンから嵩（北村匠海さん）にリサイタルの構成などを次々と要求する押しの強いキャラクター。
現時点（8月第108回までの放送）では、その行動の理由や背景が描かれておらず、フォローが一切ないまま「嫌な人」の印象で留まっています。
視聴者からは
- 「珍しい」
- 「あえて嫌なまま残すのでは」
といった意見も寄せられています。
なぜ玉恵だけ違ったのか？
考えられる理由なんだったんでしょうか。予想をしてみると…
- 物語の導入直後のため：玉恵の登場は21週からで、背景描写はこれからの可能性が高い？
- 揺さぶり役としての機能：嵩に新しい課題を与える“試練キャラ”の役割？
- 物語の対比：あえてフォローを外すことで主人公の成長や葛藤を強調する演出？
白鳥玉恵の背景は今後描かれるのか？
白鳥玉恵のモデルは、歌手であり福祉活動家としても知られる宮城まり子さんとされています。
彼女は1958年にやなせたかしさんにリサイタル構成を依頼するなど、強い意志と信頼関係を示す実話を残しています。
今後のドラマでも、この史実を踏まえて玉恵の背景や人間味が描かれる可能性は十分にあるでしょう。
現在は“嫌な人”の印象にとどまっていますが、制作側が後に救済や背景説明を盛り込み、キャラクターに厚みを与える可能性は高いと見られます。
「手のひらを太陽に」との関わり方はどうなるのか？
第21週では、嵩が作詞した「手のひらを太陽に」を白鳥玉恵が歌い、「みんなのうた」でも紹介される大ヒット曲となりました。
玉恵の歌唱は、ドラマの中でこの楽曲が広く社会に浸透するきっかけとして重要な役割を果たしています。
- 歌の広まりと共に描かれる玉恵の人間性：歌手としての立ち位置に加え、曲に込めた思いや信念が明かされる可能性。
- 嵩との関係性の深化：リサイタル依頼をきっかけに始まったやり取りが、創作と歌を通して互いに影響を与え合う展開へ。
- “嫌な印象”からの転換点：社会に広まる歌のメッセージと玉恵のキャラクター描写が重なることで、視聴者の印象が変わる転機となるかもしれません。
SNSの反応は？
など、気になるという声が聞かれています。
他キャラの救済シーン比較（簡易表）
| キャラクター | 初期印象 | フォローのタイミング | フォローの内容 | 玉恵との違い |
|---|---|---|---|---|
| 戦時中の国防婦人会の人 | 規律を押し付ける強圧的 | 回想・場面転換後 | 時代背景や生活事情の補足で“完全悪”を回避 | 社会的文脈で和らぐが、玉恵は個人動機が未提示 |
| 柳井の上官 | 高圧・不条理な命令系統 | 立場の変化後 | 主人公の実力を一定評価→人間味を見せる | 権力側の“評価”で緩和、玉恵は評価・謝意の描写が未到達 |
| 白鳥玉恵 | 要求が多く押しが強い | 現時点では未描写 | 未提示 | “揺さぶり役”として緊張を維持し物語を前進させる役割が強い |
モデル・宮城まり子さんとの比較表
| 観点 | 宮城まり子さん（実在） | 白鳥玉恵（ドラマ） |
|---|---|---|
| 職業 | 歌手・女優・福祉活動家 | 人気歌手として登場 |
| やなせたかしとの関係 | 1958年にリサイタル構成を依頼、信頼関係を築く | 嵩にリサイタルを依頼し、強引に構成を頼む描写 |
| 社会的役割 | 「ねむの木学園」設立など、弱者支援の活動 | 現時点では描写なし（今後背景描写の可能性） |
| 人柄の印象 | パワフルさと同時に優しさも伝わる人物像 | 要求が強く、視聴者には“嫌な人”の印象で留まる |
9月以降の第23週以降で、白鳥玉恵の動機や優しさが描かれる可能性があります。
特に「手のひらを太陽に」が社会に広がるエピソードで、彼女がどのように関わるのかが重要な見どころとなりそうです。
制作側が意図的に“嫌な印象”を残しているのか、それとも後の救済につなげるのか、引き続き注目です。
まとめ
久保史緒里さん演じる白鳥玉恵は、現時点では“嫌な人”として描かれ、他キャラに見られた救済や背景描写がないまま注目を集めています。
しかしモデルとされる宮城まり子さんの人生や、「手のひらを太陽に」という楽曲の象徴性を踏まえると、今後のエピソードで人間性や優しさが描かれる可能性は十分にあります。
制作陣が意図的に残した“嫌な印象”がどのように転換されるのか──それこそが今後の視聴の大きな見どころと言えるでしょう。
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