Snow Manの新曲「嫉妬ガール」(作詞・作曲:DECO*27)がラジオで初解禁されるやいなや、SNS上では「冒頭の“だっだっだーりあ”ってもしかして“ダリア(Dahlia)”のこと?」という考察が急速に広がりました。
ファンの指摘は偶然ではなく、DECO*27らしい緻密な言葉遊びと象徴の仕込みである可能性が高いと考えられます。
ここでは「ダリア」という花の持つ意味と、「嫉妬ガール」の世界観の共鳴について掘り下げていきます。
ダリアの花言葉と由来

まず、ダリアの花言葉には以下のような意味があります。
色 | 花言葉 | 感情の意味合い |
---|---|---|
赤 | 華麗・栄華 | 表の感情=見せる愛、美への執着 |
白 | 感謝 | 内面の誠実・純粋な想い |
ピンク | 優美・気品・愛と希望 | 儚く健気な愛情 |
黄 | 優美・栄華 | 羨望・嫉妬に通じる色 |
また、フランス革命期にナポレオンの元妻ジョセフィーヌがダリアを愛し、彼女と対立した貴族が球根を盗んだという逸話から、「裏切り」「移り気」「気まぐれ」というネガティブな花言葉も生まれました。
この背景が、「嫉妬ガール」のテーマと驚くほど一致します。
「嫉妬ガール」に見る“ダリア的感情”の構造
「嫉妬ガール」は、恋する気持ちを明るくポップに包みながら、内側に“焦り”や“独占欲”といった黒い感情を潜ませています。
冒頭の「Da Da Da li a…」という音は、単なるリズムではなく、ダリア(Dahlia)という象徴そのものを呼び起こす呪文のようにも聴こえます。
「妄想、見合って」
「ダメダメ 脱走だなんて」
「逃がさないって決めてんだ」
この言葉たちは、まるで花が咲いては枯れるように、一瞬の感情の爆発と喪失を描いています。
“嫉妬”という花が美しく咲き誇る一方で、その裏には必ず「気まぐれ」「移り気」といった影がある——まさにダリアの物語そのものです。
DECO*27の作品世界に見る「花」と「愛」の象徴
DECO*27はこれまでも、「乙女解剖」「アニマル」「ゴーストルール」などで、愛の裏に潜む自我や依存を繊細に描いてきました。
「嫉妬ガール」では、感情を“花”に例え、Snow Manの人間的なボーカルによって生々しい嫉妬の可愛さを浮き彫りにしています。
“嫉妬ガールからご案内”
“泣いてもダメなんて それがいいじゃん”
このセリフのようなフレーズも、花が人を導くような寓話的構成。
まるでダリアが語りかけてくるような比喩表現であり、DECO*27が意識的に「花」をテーマの核に置いた可能性があります。
ダリアの色とSnow Manのメンバーカラーの符号
以下はSnow Manのメンバーとそれぞれのメンバーカラーです。
メンバー | カラー | 花言葉との対応 | 感情・象徴 |
岩本照 | 黄 | 優美・栄華 | 羨望・嫉妬の象徴、曲の核心を担う色 |
深澤辰哉 | 紫 | 誇り・神秘 | 冒頭の歌い出しで“感情の導き手”を表現 |
ラウール | 白 | 感謝 | 無垢で純粋な感情、嫉妬の対極にある心 |
渡辺翔太 | 青 | 誠実 | クールな理性、感情のバランスを取る存在 |
向井康二 | オレンジ | 情熱・元気 | ポップな明るさで全体の温度を上げる |
阿部亮平 | 緑 | 知性・安定 | 曲全体を整える理性的なポジション |
目黒蓮 | 黒 | 秘密・深淵 | 感情の闇を表す“嫉妬”の影の象徴 |
宮舘涼太 | 赤 | 華麗・情熱 | 恋の熱量を体現する色、ダリアの原色 |
佐久間大介 | ピンク | 優美・愛と希望 | 甘さと可愛らしさ、曲の柔らかい核 |
このカラーバランスが、ダリアの花の持つ色彩と驚くほど一致しています。
もしMVやステージ演出に花のモチーフが登場すれば、花言葉とメンバーカラーを重ねた演出が期待できるでしょう。
まとめ
Snow Man×DECO*27の「嫉妬ガール」は、ただの恋愛ソングではなく、花言葉を内包した感情劇です。
「Da Da Da li a…」という響きは、まさにダリアの花が咲く瞬間のように、華やかで、危うく、そして美しい。
嫉妬という花を、音楽という花瓶に生けたこの作品。
DECO*27が描き、Snow Manが咲かせた“ダリアの嫉妬”は、これからもファンの心に色鮮やかに残るでしょう。
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