西野カナデビュー曲「I」は幻の曲？ライブで歌われない理由とは

「西野カナのデビュー曲『I』をライブで聴いたことがない」という声は少なくありません。

2008年にデビューを飾った楽曲でありながら、彼女の代表曲として一般に広く知られている「トリセツ」や「会いたくて会いたくて」と比べると、披露される機会が非常に少ないのが実情です。

ファンの間では“幻の曲”と呼ばれることもある「I」。

なぜこれほどまでに歌われる頻度が少ないのか、その背景を整理してみます。

記事のポイント

西野カナのデビュー曲「I」とは？

西野カナさんのデビュー曲「I」は、2008年2月にリリースされたシングル。

R&B調のサウンドに彼女の伸びやかな歌声が重なり、当時注目を集めました。

しかし、その後のヒット曲「会いたくて会いたくて」「トリセツ」などと比べると、テレビやライブで耳にする機会は極めて少なく、

ファンの間でも“幻のデビュー曲”と語られることが多いです。

直近のライブを確認すると「I」は披露されていません。

2024年11月：Love Again Live 2024（横浜アリーナ）
セットリストに「I」は含まれず。代表曲や復帰を象徴するナンバーが中心。
2025年4〜6月：Fall In Love With You Again Tour 2025（全国アリーナツアー）
「Best Friend」「会いたくて会いたくて」「トリセツ」「With You」などの人気曲が披露されましたが、「I」は歌われませんでした。

現時点（2025年8月）で「I」が披露されたという報告や記録はなく、依然としてレアな存在です。

西野カナがデビュー曲「I」をライブであまり披露しない理由は公式には明言されていませんが、業界の傾向やファンの間で語られる背景を踏まえると、以下のような理由が考えられます。

「I」は彼女のデビュー初期のシンプルなラブソングで、後の代表曲に比べて現在の西野カナのイメージやライブの盛り上がりを担う“定番曲”とは少し異なる位置付けになっているため。
デビュー当時は初々しいイメージや挑戦的な内容だったが、活動とともに彼女自身の作詞・作曲や世界観が大きく広がり、現在のライブではファン投票で人気の楽曲やヒット曲が優先的に選ばれる傾向が強い。
曲名が一文字で検索性が低いことや、ヒットチャートの記録も少なく、ファンの間でも“レア曲扱い”となっているため需要が限られる。
アーティストによっては、デビュー曲を“思い出”“節目”“特別な場”でしか披露しないケースが多く、彼女も同様に通常ライブではあえて歌わない方針を取っている可能性が高い。
歌唱の難易度が高い：特に「I」はサビ部分に変拍子（7/8拍子で裏拍から入る）があり、リズムが独特で歌いづらい構成になっています。

また、西野カナの楽曲は約3オクターブにわたる音域を使うことが多く、カラオケでも「高くて難しい」と評される傾向があります。

「I」はその中でも挑戦的な楽曲であり、歌うのが難しいためライブで避けられやすいとも言われています。

こうした事情から、「I」は西野カナのライブやメディア露出でも“特別な意味のある曲”として扱われているため、披露頻度が極めて少ない状態と言えます。