PR

福山雅治の2010年前後のシングルはヒット扱いされにくい?「はつ恋」「蛍/少年」の評価を再考

おとの日報
記事内に広告が含まれています。

福山雅治さんは長年にわたり多くのヒット曲を世に送り出してきましたが、2010年前後にリリースされた「はつ恋」や「蛍/少年」は、売上自体は高かったものの、ヒット曲としての印象が薄いと感じる人も少なくありません。

特に翌年にリリースされた「家族になろうよ」がロングヒットしたことで、それ以前の楽曲の評価が相対的に下がった可能性があります。

なぜ「はつ恋」や「蛍/少年」は十分な売上を記録しながらも、ヒット曲としての扱いが弱かったのでしょうか?本記事では、当時の音楽シーンの状況や他アーティストの事例と比較しながら、その理由を探っていきます。

記事のポイント
  • 売上は十分高かったが、ヒットとしての扱いが弱い理由
  • 「家族になろうよ」がロングヒットしたことで比較対象となった影響
  • 音楽シーンの変化と初動売上重視の傾向
  • 他アーティストの同様の事例と楽曲の再評価

福山雅治さんの2010年前後のシングルはヒットしていたのか?

イメージ画像

福山雅治さんは、2000年代から2010年代にかけてコンスタントにヒット曲を生み出してきました。

しかし、2010年前後のシングル「はつ恋」「蛍/少年」は売上こそ25万枚前後と高かったものの、後の「家族になろうよ」と比較され、ヒット曲としての印象が弱まったように見えます

「はつ恋」はドラマ『冬のサクラ』の主題歌、「蛍/少年」は映画『ほたるの星』主題歌として使用され、それぞれ話題になりました。

しかしながら、当時の音楽業界の変化やメディアの取り上げ方によって、十分なヒットを記録しながらも過小評価されている印象があります。

「家族になろうよ」との比較が影響した?

「家族になろうよ」は2011年にリリースされ、累計30万枚を超えるロングヒットとなりました。

この楽曲は結婚ソングとして広く愛され、発売後も長く売れ続けたため、福山雅治さんの代表曲のひとつとして定着しました。

しかし、これが逆に「はつ恋」や「蛍/少年」の評価に影響を与えた可能性があります。

音楽業界では「過去のヒット曲と比較される」ことが多く、「家族になろうよ」がロングヒットしたことで、直前のシングルが相対的に目立たなくなったのかもしれません。

例えば、Mr.Childrenの「I’LL BE」(1999年)は70万枚以上の売上を記録しながらも、その後の「口笛」(100万枚)と比較されることで、あまり語られなくなりました。

このように、ヒット曲同士の比較が評価のされ方を左右することは珍しくありません。

音楽シーンの変化と「ヒット曲」の定義

2010年前後は音楽業界がCDからデジタル配信へ移行する過渡期でした。この影響で、CDの売上枚数がそのまま「ヒットの基準」として機能しにくくなっていました。

また、この時期は「初動売上重視」の風潮が強まりました。「はつ恋」「蛍/少年」は25万枚前後の売上を記録しましたが、発売初週のインパクトが相対的に弱く、メディアで大々的に取り上げられる機会が少なかったのかもしれません。

さらに、2000年代後半からはAKB48のように握手券や特典商法を駆使したCD販売手法が登場し、従来の「ヒット」の基準が変化していました。

福山雅治さんのようなアーティストのCD販売形態では、初週売上で話題になるのが難しくなっていたのです。

他のアーティストにも見られる「売れたのにヒット扱いされない」現象

福山雅治さんのケースと似た例は、他のアーティストにも見られます。

GLAY『時の雫』(2004年)

  • 売上:累計約24万枚
  • 背景:ドラマ主題歌だったが、話題性が薄く、代表曲として認識されにくい

B’z『OCEAN』(2005年)

  • 売上:累計約52万枚
  • 背景:『海猿』主題歌としてヒットしたが、ライブの定番曲にならず、他のヒット曲と比較されがち

浜崎あゆみ『Moments』(2004年)

  • 売上:累計28万枚
  • 背景:30万枚近く売れたが、全盛期のミリオンヒットと比較されて目立たなくなった

このように、過去の大ヒットと比較されることで、実際には売れていても評価が控えめになるケースは珍しくありません。

「はつ恋」「蛍/少年」の再評価の可能性

福山雅治さんは「家族になろうよ」の影響で、「はつ恋」「蛍/少年」が過小評価されがちでした。

しかし、2015年のベストアルバム『福の音』にはこれらの楽曲が収録されており、福山さん自身が重要な作品として位置づけています。

さらに、2021年のバラードライブ『Fukuyama Masaharu 31st Anniv.Live Slow Collection』では、「はつ恋」や「蛍」がセットリストに組み込まれました。

このことから、福山さん自身もこれらの楽曲を長く大切にしていることが分かります。

音楽の評価は時代とともに変わるものです。

発売当時に「ヒット曲」として扱われにくかった楽曲も、後年になって再評価されるケースは多々あります。今後、福山雅治さんのこれらの楽曲も新たな視点で見直される機会が増えるかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました