
「ギターでアドリブができたら、もっと自由に弾けるのに…」
そう思ったことはありませんか?
アドリブ演奏というと、「音楽理論が必要?」「指板を覚えてないと無理?」と身構えてしまう方も多いですが、

実はシンプルなコード進行の曲を題材に、少しずつ練習することで誰でも始められるんです。
そこで今回は、ブルースギタリストFreddie King(フレディ・キング)の名曲「Same Old Blues」を使って、アドリブ演奏の第一歩を踏み出してみましょう!
この曲はスローテンポかつ構成が分かりやすく、初心者にも取り組みやすい内容になっています。
音の“間”や“ニュアンス”も練習できるので、表現力を磨きたい人にもおすすめです。
Same Old BluesSame Old Bluesってどんな曲?
Freddie Kingの「Same Old Blues」は、6/8拍子のスローブルースです。
ゆったりとしたリズムに乗せて、深みのあるフレーズをじっくり味わえるのがこの曲の最大の魅力。
ブルースといえば通常は3コード(I, IV, V)で構成されることが多いですが、この曲では13種類のコードが使われていて、よりジャジーで叙情的なバラード調になっています。
KeyはEで、ギターでも扱いやすいキー。

さらに「イントロ」「Aメロ」「繰り返し」といったシンプルな構成で、覚えやすいのに表現の幅が広いのもポイントです。
「ブルース=簡単そう」と思っていた方にとっては、きっと良い意味で裏切られる一曲になるでしょう。
コード進行を覚えよう!イントロ&Aメロでアドリブの土台を作る

アドリブの第一歩は、まずコード進行を理解すること。
「Same Old Blues」は構成がしっかりしているので、流れを把握すれば自然と“弾きたいフレーズ”が浮かぶようになります。
イントロ部分のコード進行(Key E)

- |A|Adim7|E/B|E/D|C7|F7|B7#5|E|Gaug|
こちらはイントロ部分のコード進行になります。keyはEです。

この進行は、ジャジーで緩やかな空気を作り出し、コードの切り替えが滑らかで、ブルージーなフレーズが乗せやすいのが特徴です。
実際に弾いてみたので、一度聴いてみましょう。
リズムとしては、6/8拍子で『1,2,3,1,2,3…』と弾くのがポイント。
Aメロ部分のコード進行(歌メロ)
次は、曲のAメロ部分になります。
|E |G#7 |C#m |C#m
|E |G#7 |C#m |Bm7/E7
|A |A#dim7 |EonB/EonD |C#7
|F#7 |B7(#5) |E |Gaug

繰り返しの要素が多く、パターンに慣れるとスムーズに覚えられます。
コードチェンジが難しい部分はテンポを落として練習しましょう。
Aメロは歌が入るパートなので、アドリブはイントロや間奏で使うことが多いです。
とはいえ、コードの流れを知っておくと「どこで、どんな音を入れたら心地よいか」が見えてきますよ!
アドリブで使えるフレーズを弾いてみよう

イントロ部分で演奏しているフレーズは、Eメジャーペンタトニックスケールをベースにしています。
メジャーペンタは明るくて軽快な響きが特徴で、ブルースにもぴったりな音使いができます。
実際に弾いてみたサウンドはこちら
※一部ノイズが入っています。ご了承ください。
フレーズのタブ譜
今回のフレーズをタブ譜にしてみました。宜しければ参考にお使いください。

フレーズ内で使われている基本テクニック解説
初心者でも押さえておきたいテクニックがこのフレーズには詰まっています。
これらの表現をしっかりマスターすることで、音に「表情」や「感情」を込められるようになります。
“完璧にコピーする”よりも、“感じた通りに弾いてみる”ことがアドリブの第一歩です!
タメと表現力でブルースっぽく!“ノリ”の正体を知ろう

ドリブをしていると、「なんかカッコよく聴こえる人」と「ただ音を並べてる人」の差に気づきませんか?
実はその違いを生むのが、“タメ”と呼ばれるリズム表現です。
- Qタメってなに?
- A
あえてリズムよりちょっと遅れて音を入れる奏法。余裕や深み、色気のあるサウンドになります。
Eメジャーペンタスケール図を使って表現を広げよう
「どこで弾くか」に迷ったら、まずはこのスケール表を参考にしてみてください。
同じ音でも、“いつ、どんなニュアンスで弾くか”で印象が大きく変わります。

アドリブは「速く正確に弾く」ことよりも、感情を込めて“歌うように弾く”ことが大切。
タメを使って、あなたらしいブルースを奏でてみてください。
まとめ
アドリブに挑戦するのは勇気がいります。
でも、「Same Old Blues」のようなテンポがゆっくりで構成がわかりやすい曲を使えば、初心者でも無理なく学び始めることができます。
今回ご紹介したように、
この3ステップで、あなたのギターは“ただの練習”から、“自分の音楽”へと変わっていきます。
完璧である必要なんてありません。
大切なのは、「こう弾いてみたい」と思った気持ちに素直になること。
アドリブ=自由。
どこをどう弾いてもいいんです。
あなたのブルース、今日から始めてみましょう!
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